この写真は?


更新日2000年10月7日
 


[この写真は?]

 ダイナミックコインと答える人は私より若い人かも知れない。私は『コイン・メーカー』と答えてしまう。ところで、上記片方がテンヨーのダイナミックコイン、もう一つはトリックス製のマジックコインメーカーである。どちらがどちらかお分かりであろうか?

 結論から言うと右が『マジックコインメーカー』(トリックス)。昭和46年発売だそうである。当時小生は、中学生。親父が上京の土産として買って来たのがこれであった。親父の話によると東京駅の地下で見せられて買ったとの事。当時はまだ、東京駅の「王様のアイデア」が最新の物を売っている場所であり、田舎ものにとって憧れであったりした。後になって話を総合すると、川菱で、安田さんから買ったのではないかと思われる。

 小生が所謂マジックのアイテムに遭遇した一番最初の商品である。いやー感激したのなんの。勿論不思議である事は不思議なんだが、何と表現したらいいのかよく分らないが、単純にその機構に感激したというのか、自分一人で何度も何度もコインを出したり、消したりして遊んで飽きなかった。自分では何もしない。ただ叩くだけで、コインが5枚出てくる。現象というより、その事そのものが非常に不思議な気がして、また楽しかった。

 記憶があいまいで申しわけないが、このコインメーカーで、1円玉を500倍にする演出であるとか、出現した500円を如何にあらためるか等細かなテクニックがディーラーさんによって異なっていたと思われる。

 その後何年したかは分からないが、テンヨーのダイナミックコインの出現である。

 これの出現はある意味大きかった。当然考えられることであるが、ギミックがダブルになって移動が出来る。貫通が出来る。これは演出上非常に進歩があった。
何の努力もせずに出現、消失が行えた道具が、今度は移動、貫通が出来るようになった。一方にコップをかぶせ、その底に500円玉を乗せて容器をかぶせる。コップの底のコインが消えるのだが、右手の親指と食指でコップを取り、少しずらして、そのまま食指と中指でテーブルのネタをリングごと持ち上げるとそこに500円玉があると言う。何の意味もないが、片手で見せるディーラーさんの方法がカッコ良く見えて真似したものである。

 私のような初心者がマジックの技法には気にせず、様々な演出やパターを考え、気軽に客に見せ様々反応の違いを得る事が出来た。私自身には之ほど面白いのに然程興味を持たない人もいる。また腹を立てる奴もいる。そんな事を知る事が出来た第一歩がこのトリックのような気がする。

[それ以前の歴史は?]
  コインメーカーの出現に関して、バングリングとすり替え用のノーマルがその元であるという事をマジェイア氏が書いておられます。
  残念ながら小生の方が若いので(^^;)、連盟のタイプは知りません。
ただ、あのリングと2個の容器を使う事で、客はすでに消えているコインの『音』を聞いたと思ってくれるのがいいところですよね。


←懐かしい解説書(読めないでしょう)


と言う訳で、今後はこの手のシリーズ(?)をご紹介してゆくつもりである。

1:この写真は?

2:ニューコインメーカーA

3:ニューコインメーカーB

4:ニューコインメーカーC

5:ニューコインメーカーD

6:ニューコインメーカーE

7:マジックコイン 

8:私だけ出てコイン

9:スーパーコインPro500

10:ダブルマジックコイン

 11:フライングコイン 
12:コインチューブ  
 13:コインスクイーズ 予定


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